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春の雪をあつめました

春の季語から雪に関するものをピックアップしましたがなんと雪なんてどれも一緒だぜ!という結果になってしまったのでとりあえず言葉の響きを楽しむことにしました。

雪の果て
春が来て、降り納めのように降る雪のこと。名残の雪とも。涅槃会の前後に降る雪をさすため、涅槃雪ともいう。涅槃会(ねはんえ)とは釈迦入滅とされる日(陰暦二月十五日。現在の三月くらい)に行われる法会のこと。

 

帷子雪(かたびらゆき)
薄雪。薄く積もった雪。帷子は裏地のない衣服のことで、要するに薄い。愛知の方言なのかな。

 

斑雪(はだれゆき)
まだらに降り積もっている雪、あるいははらはらと降る雪のこと。『三冊子』(さんぞうし。芭蕉の談話をまとめた江戸の本)に、はだれ雪も帷子雪も大きい雪片のことをいうんだって、とある。一緒なんかい。

 

牡丹雪
ボタンの花びらのように降るから、ぼらぼた雪だから、の二つの説がある。熊本や鹿児島では「はなびらゆき」と呼ぶそう。綿雪、ぼた雪ともいう。しかし、綿雪は牡丹雪よりやや小さいものをいう、という辞書もあるのでなんだか分からない。

 

泡雪/沫雪(あわゆき)
春先に降る、うっすらと積もって消えやすい雪のこと。牡丹雪、綿雪ともいうそうだ。とりあえず帷子雪、はだれ雪、牡丹雪、淡雪は大きめの雪片という認識で、あとは字面で選ぶ感じでいいのか……? でも泡沫の雪ってすてきよね。

 

淡雪(あわゆき)
泡のようにやわらかく溶けやすい雪のこと。平安時代に「淡し」の意味を含んだ淡雪が分岐したようだが、結局後世で混同されている。現代では同じようなものか。そもそも泡雪は冬の景物だったそうなので、これが春の季語として扱われていること自体が混同されていることの表れではないか……