「幻想神空海」感想

歌舞伎座の「幻想神空海」を観てまいりました。歌舞伎を観はじめて初の初演を観られるということでわくわくしてたんですがこれは別に歌舞伎座でやる必要性はあったのか!? と思ってしまいました。でも歌舞伎にわかの言うことなのであまり気にしないでほしいです。

また舞台装置から入りますがとにかく綺麗だった。唐だった。唐に行ってきました。時代考証なんてさっぱり分からん阿呆なのでもう雰囲気だけで唐だ唐だと見入っておりました。特に街中の演出がおもしろかったです。回しながらも場面が動いているというのはおもしろいですよね。空海逸勢と丹翁が瓜だなんだと騒いでいるときですとか、周りのモブさん方を観ているのも楽しかった。生活感のにおってくる演出でとても好き。

原作は夢枕獏で全四巻なのかしら。それを二時間に収めるのだから、最後の方が駆け足になってしまうのは仕方がありませんよね。前半部は割りと楽しく観ていたのですが、後半はおうおう端折ってるんだろうなあとどうしても感じてしまうところが多々あり残念無念。(理解力不足なのではなのでは? あっはい)

それにしても女形の役者がいきなり野太い男性の声を出すという演出はなかなかどうして癖になるといいますか倒錯的というのか。反対ではあるけれどなんだか使い方が間違っている気がします。美人だと思っていたひとが実は男だったけどそれもまたよしというかなんというか。美人はなにをしても美人だ……。

私が観た回は空海さんの逸勢さんいじりが酷かったです。そのせいか空海さんはすっころんでいたのでツケってほんとに回ってくるんですね。逸勢さん素が出てるよ! と大変笑わせていただきました。「僕~~~~」

とりあえず春琴さんがひたすら美人です。私も骨抜きにされたい。でもスーパー歌舞伎だとかでもよかったような。どうなのだろう。音楽がとてもすてきでした。某弾き語りはカラオケか……? と思ってしまったのは私だけではないと思いたいです。許してください。

内容自体は露骨な表現が多くてもうちょっと隠してほしかったかな、というところです。繰り返しが多くしつこい印象。主に白龍さんの告白シーンですけれども。あと空海ほんとチャラい。空海というよりできる生臭坊主ではないのか!? とは思いつつ空海と逸勢の友情、というか逸勢の人柄は大変好感が持てるように表現されていて素敵。最後のスクリーンを使った演出はいやいいんだけどいいのか!? と釈然としない気持ちを抱いてしまいました。歌舞伎とは一体……。「どうしたものかな~空海~~~~」「大丈夫だ~~~任せておけ~~~~~」

先日の雀右衛門襲名公演の口上を観た甲斐あってか段々名前を覚えられてきているような気がします。屋号も覚えたいとは思ってるんです……。
写真入り筋書を狙っているのですが今月は時間がなくてこれしか観られませんでした。授業で少しだけ能面をさわらせてもらう機会がありまして、能も観てみたいところです。お前まだ観たことなかったんかいとは言わないでくださいごめんなさい。ご友人曰く初めては修羅物いいわよとのことでした。